あーもーめんどくせーなぁ

職務経歴書、と言うヤツがある。転職回数の多い人間が「転職の理由」を書くのに必須のアイテムだが、本来はその会社でどんな仕事をして、どんな技術を得たのか、と言うことをまぁ読める範囲で書く書類だ。ところがIT業界にはこれとは別に「スキルシート」と言うやつがある。言わんとしていることは職務経歴書と一緒だが、一般原則としてスキルシートは「プロジェクト単位」で書かねばならない。

・これが本当に面倒くさい。10年もこの業界に居りゃあ、参画したPJ数だけでも軽く10は超えるだろう。長期型で運用保守とかも込み込みだともっとスパンは長いだろうけれども、残念ながら俺は下手すればあっちのプロジェクトのプロジェクトリーダー、こっちのシステムアーキテクト、そっちのプロジェクトのチームリーダーと、やることなすことめちゃくちゃなのである。だからもう、全部書こうなどと言う真摯な努力は捨てた。思い出せないものは思い出しようがないのだ、知ったことか! どうせ相手だって俺が実際に会社でなんと呼ばれていたかも知らないのだし(ぉ

・と言うか、もっと新しくてすぐ枯れてもいい技術で、ひょいひょいと乗り換えが利くようなのがやりたい。最近だとスマートフォンとかさ。あんなんどうせ3年も経ったら中身完全に変わってんぜ、どうせ。と言いつつ「変わったら変わったで」で発想と技術で渡り歩くような、そんなヴェンチャーな雰囲気に触れたい。だってがっちがちのIT企業なんて、前職と変わり映えしないもの。

ムカつくんだよっ!

・郵便受けに、なぜか一通だけ封書が残っていた。昨日取り損ねた分だろう。封筒には思いっきり6月までの勤め先のロゴ(笑)が入ってたから、イヤな予感がして郵便受けにほったらかしたのかも知れない。

・だが、差出人は「ハゲ」だった。「ハゲ」と気安く呼んでいるが、あの会社の中では上から50番目くらいに偉い。なんせ社員数は連結子会社含めたらなんぼかわからんくらいおるような会社なので、まぁぶっちゃけ、めっちゃ偉い人なのであるが、俺はそんな委細を構う人間ではないので平気で「アホなこと言うなハゲ!」「言われたくなったら仕事せぇバカ(=私)!」などと軽口をたたき合いながら、部や事業部の「手に負えない」ような難関事業を二人三脚でこなしてきた。本人には死んでも言わないが「唯一頼れる上司」だったのだ。

・そのハゲが手紙を寄越した。イヤな予感しかしなかったが、開けてみたところしっかり縦書きの便箋にきったない手書き文字で、ここ5,6年の二人での思い出を綴り、そのついでに俺のことを散々罵り(笑)「ったく腹立つわあのハゲほんまに……」と思いながら便箋3枚にも渡る長文を、ハゲはきったない手書き文字で書いてくれたのだ。

・そのハゲの手紙は、3行ほど便箋の行を空けて。こんなことを書いていた。


  「もう一度、お前と仕事がしたかったよ」


 その文字は、他の文字以上に、若干震えていた。

……ムカつくんだよっ! ハゲのくせによ、何を俺に今更泣き落としかけてんだばーかばーか! お前何か早く出世して取締役にでもなっちまえよ!! ムカつく、ほんっとムカつくっ!! それが嫌ならさっさと独立しちまえよ! 薄給冷遇でも行ってやるからよっ!

やれやれ、それはそれで良い。

・ラジオ放送中(笑) やはり文字でやりとりするよりも、話しを聞いているほうが面白いんだよね。

・たぁ言え、俺はやっぱりメインとかサブとか区別なくべしゃりに向いているキャラじゃないんだよな、と思う。人生裏方稼業で十分だ。表に出てどうこうするタイプじゃあないんだが。まぁ、放送チェック中にチラ裏書いてるのはどうかと思うけれど、それはそれこれはこれだ。

・発想法は自分で見つけられるなら苦労はしないんだ。他人の発想法を盗めるなら時間は要らないんだ。どっちもできないから、人は発想法に対して苦労する。その苦労した時間が、果たして有益か無益かでそいつの人生決まるんだと思うんだよね。恐らく俺は無益なまま進んじまったんだろうなと思う。だからって、やってらんねぇな、って言うわけにもいかないんだ。有益に転ずる何かを見つけなきゃいけないんだ。だから生きてなきゃいけねぇんだよ、って思う。早く死ねって思われてるんだろうけど(笑)

憤慨するだけまだマシだ

・細かい内容はさすがに書けないが、もう憤慨どころのレベルではない話を振られた挙句に、こっちで答えを作れと仰るのだからたまったものではない。なんで私はこんなタダ働きをせにゃあいかんのだ。意味がわからん。と、頻りに憤慨していたわけだが、冷静になると「憤慨するだけまだマシ」だと思えるようになるものである。

・最上級ってのは、もう怒る気にもなれない「呆然」の状態だと思う。そういう事例も3年に一遍くらいはある。もう怒る気にもならん、好きにしたらええやろ……みたいな、そんな状態のことだ。つまり、それに比べたらまだ私の中ではマシな部類やったと言うことになるのである。

・もっとも周囲にしてみれば、「憤慨」するより「呆然」としてくれたほうが有り難いであろう。なにせ憤慨には「怒鳴り散らし」「書類投げ」「椅子蹴り」などのオプションが付くからである。そう考えると「なんで俺あの会社に居られたんだろう?」と、今日思った。昼間の面談は暑うてしんどいけど、案件はもっとしんどそうだけど、内容はなかなか面白そうだった。取れると良いな。

そうでもないんじゃないか?

 ずいぶんと前から気にしているみたいだけど、もう大丈夫だよ。ご心配なく。

 むしろ俺としては、君のお母様のことのほうが心配なんだけどね。ほら、去年縁側で滑って庭石に尾てい骨を打ち据えたって言ってたじゃないか。あれ以来、お母さんずいぶんと痛い痛いと気にしていたんだよね。俺が病院に行くように言っても聞いてはくれないだろうから、君からしっかり言って貰えないだろうか?

 ……まさか。俺にそんな目的なんてないよ。君のお母様は俺にとってももう一人の母なんだから。

 うちの母さんかい? あれは何を言ってもダメだ。医者嫌いもあそこまでいけば大した物だと思うよ。だから最期まで医者の面倒にならずに往生してくれとしか言えないね。ぎっくり腰、またやったらしいけどそれでも病院にいかないんだ。見上げた根性だとは感心するけれど、正直息子としては、あんまり心配かけてくれるな、と言いたいところではあるのだがね。

 そう言えば母さんに。「お前は子供の頃からずっと病院に行ってる」と言われたことが有ってね。

 小児喘息だったんだ。突然発作が起きるとね、母さんがいい加減重たいだろう俺を背負って、小児科に駆けこんで。喘息のことはずいぶんとデリケートだったよ。性格も有るんだろうけれど、ホコリやカビの類の一切無い住環境を作ることに腐心していたね。掃除はそもそも好きみたいだけど、俺は残念ながら似なかった。むしろ父さんのほうに似たかも知れないね。

 ……ああ、抗うつ剤かい? 大丈夫、さっき飲んだよ。

 朝・昼・晩のローテーションじゃなくなって、だいぶ服薬コンプライアンスも正常になってきたね。三環系は後遺症が辛いけれど、対処療法でどうにかなるものはこっちで抑えていくさ。そしてそのうちまた、効き目の穏やかなSSRIにでも戻ってくれればいい。ああ、でも俺は正直SSRIには戻りたくないかも知れない。薬価が違いすぎるからね。

 ……え? もうほとんど治ってるって?

(※タイトルに戻る)

いったいどこのバカだ

・退職が決定しました。この不景気にあえてイバラの道を選んで、華麗に野垂れ死んでやろうと思ってます。

・まぁ、そうも言うてられんので、フリーのエンジニアに向けて案件紹介をする代わりに幾らかピンハネするいわゆる「エージェント」さんを使って当座の糊口を凌ぐことにしたわけですが、そのためにいちいち各社のフォーマットに合わせて職務経歴書書かなきゃいけなくて、もうちょーウンザリしながらやってました。掛け持ち余裕だったので、たぶん5,6個忘れられたPJが有るでしょうけど。ほんっとめんどくせぇ。もう業界全体で統一しろこんなもん! で、経歴書書いて各社にPDFで送り付けたのはもう先週末頃なんですが、一次面接のご案内が既に嫌になる数来てて、またウンザリ。んなん見てられっか! と思うとエージェント企業の営業担当から電話攻撃。パチンコ打ってんのに電話なんか気付かねーよ!(なんでパチンコ打ってんだよ、と言うのもあるが)

・結論。案件はアホほど余っている。但し要求されるスキルが中級以上で尚且つ40歳以下って言うのが平均的な今んところの案件像。もちろんこれがWebデザイン系とかになると年齢より技量だろうが、デジタル土方の世界では棟梁が手下より年下ってのは結構困ることが多いんだ。実際俺も会社ではそれで苦労したわけだし。

・ま、要するに、40になる前にどっかに再就職しないと食いっぱくれますよ、と言う現実を魅せつけられただけだ。スキルについて不満を言われたことはないし、コミュニケーションのイニシアティブなんざいくらでも取れる。ただ、「健康状態は大丈夫ですか?」と言う質問を、集団面接で俺だけ必ずされた。なに、俺そんなに体弱そうな顔してる? いや現に2ヶ月くらい前は完全にうつ病で布施ってましたが。

何を企んでいるのか

・ようわからんが、微熱さんが今夜作業したいらしいんで、先にお前がチラ裏書けみたいな。や、もちろん一人芝居なんですけどね。

・まだ正直自分の進路が見えなくて、と言うか俺が付き合いがあるところかつそんな不便で不穏なこともなかった業者が軒並み某掲示板でタコ殴りに近い状態だったり(笑)、まぁ常に求人広告を出し続けてる会社なんざ絶対行っちゃだめですからね。最悪人生棒に振りますよ。まぁ、そうは言っても「その程度でブラック呼ばわりされんのって、どうなのよ?」と言う評価観の不一致みたいなのも山ほど見た。単純にこの業界に長年居るから麻痺してるところもあるんだろうけど、むしろそういう方々を一人ひとり面談してみたい。こちらから課題を差し上げますので、設計・製造の範囲で良いからどれだけできますか? いつまで掛かりますか? と、言うのを見せられない面談形式を取らざるを得ない昨今で、ただ漠然と「案件来ない」じゃどうしようもなかろう? ただ某所の話は割と有名かつ事実なので爆笑したけど。

・ま、でもほんと言うとITもういいよ、って言うのも有るんっすけどねw でもこの年令で他業種に行こうと思ったら確実に「毎日夕刊紙に求人出てる会社」とかになっちゃうよねぇ、って言う。あとはそれがダメなら運用保守部隊のヒラ隊員とかね。異常が出たらマニュアルに従って迅速に行動せよ、とか言われて、運用マニュアル読みながら「うはw このマニュアル書いたSE誰w リーダー呼んでこいwww」とか言う暮らし。まぁ、そう言うヒラ隊員は大体学生さんのバイト取るんですけどね。人件費が安いから