暗いんだから寝ろよ

・そう言われてもな。髪を切りに行かないと、乾かなくて困る。ドライヤーは有るんだが、なんか地味に白髪が縮れている気がして怖い。白髪だから分かり易いのが余計に事を面倒にする。

・さて、Vic2。正直なところ、列強の持て余す軍事的劣情を大英帝国にぶつけるゲームだと思ったら、どっこい「ままならない工業点にやきもきするゲーム」だった。先代Vicほどのめちゃめちゃなダイナミズムがなくなった分、内政と外事(戦争含め)のバランスが良く乗っている仕上がりだと思う。技術交換ができなくなったのはAIが阿呆で何でもホイホイ渡しちゃうから、と言うのも有ったんじゃないのだろうか? まぁとにかく「Victoriaは内政でやることが多過ぎるよ!」と投げ出した人も、Vic2なら大丈夫。大概のことはAIが「それなりに」やってくれる。やってくんないのは外事だけだ。

・と言うわけで、だいぶ「お気楽」なインタフェースとは裏腹に、内部システムはなかなかにコンプレックスだ。マンスリーレポートを自動報告してくれるシステムが有るとずっと良いんだが。何が増えて何が減ったんだか把握するのが大変なのが唯一ネックだ。内政好きは国のあらゆる状態値を観測して、1年後・3年後・……と言った将来の計画に基づいて動くので、現時点までの統計値だけではダメで、最終的な分析的手法を用いたアニュアルレポートや、市場経済体制であれば有価証券報告書のようなものの形で、キャッシュフローや人口動態がみえてくればなおよし。そしてそのために必要なのは「国家としての方針」と「歳入/歳出」、加えて「国民総生産」と言う数字、さらに最終的にどうなっていれば良いのかを判断する「政策」だけが有ればいい。これは俺がずっと「内政を充実させるシミュレーションを!」と考えていたことを、遠からず実現しているシステムである。

・まぁ細かいところをごちゃごちゃ言い出すとそれはそれでキリがないのであれだが、細かすぎずマス過ぎずと言うのは良く出来てると思うんよね。プレイヤーの役割は「国王」なのか「大臣」なのか、あるいは内閣なのか、そういう政府トップの役割分担みたいなものがもう少し鮮明で、一つの命令でダイナミックに国を動かしているのだ、と思わせる気にさせるゲーム。そういう意味ではEU3はちょっと弱い。歴史イベントと言う楔がないと、本当にただひたすら国盗りゲームになってしまう。EU3にしてもHoI3にしても、彼らは概ね「戦争」が、ことにHoI3について言うならば「至極工業化された現代の戦争」が中心にあるのに対して、Vic2と言うのはもう少し制約のゆるい、言うなればリゾルジメントとかアウグスライヒとか程度の歴史の流れが「あと何年早かったら(遅かったら)」と言うたらればを愉しむゲームであると言うことにある。

・うーん、内政システムをきっちり詰めて、外交も戦争もしてー、と考えていくと、実は箱庭ファンタジーとか意外と相性が良かったりするのではないだろうか、とも思ったりする。うーん、内政のデザイン俺やるから、外事側を考えてくれる人いないかなー(ぇw